
ある投資家の話。
ある住宅街の一角に個人で営む肉屋があります。

昔ながらのお世辞にも綺麗とは言えない古びた小さな店舗。
私はアパートの更新の手続きに店主を訪ねます。
愛嬌の良い、よく話す60歳位の店主。
この肉屋の店主は高崎、前橋の不動産業者の中では有名な大家殿。
もう10年以上会っていないから今はどうだか分かりませんが、当時人づてに聞いた話だと、所有するアパートの戸数は1,000室を超えるとか。
1,000室とはどの程度かと言うと、私が以前勤めていた賃貸管理会社で管理する戸数が当時3,500室程度で群馬県内の賃貸管理会社では管理戸数上位の会社です。
自己所有で1,000室とはとんでもない数。
私の知る限りでは群馬県内で最大規模を誇る大家殿。
大家殿の話は今でも鮮明に思い出します。
「一流の大学を出てさ、良い企業に就職して、高崎駅から片道1時間もかけて通勤する奴なんて全員馬鹿だよな、俺は寝ていても、旅行に行っていてもお金が入ってくるのに。」と笑いながら。
こう言っては何ですが、お金持ちには到底見えない変な肉屋おっちゃんが、大口をたたいている。
当時私は不動産業界に入り3年目程度。
肉屋のおっちゃんの言うことがあまり理解できませんでしたが、今では言いたいことは分かる。
労働時間とお金の軸だけでみれば肉屋のおっちゃんは勝ち組なのでしょう。
仕事観や人生観は人それぞれだから、おっちゃんがすべて正しいとは思いませんが・・・
人それぞれと言えばそれまでですが、私はバランスが大事だと思います。
で、バランスを取りに行くのは50歳を過ぎてからのように思います。
20歳代30歳代で「ライフワークバランスが・・・」はまだ早い。
仕事に打ち込む期間が少ないとバランスなど取れるわけがない。
そんなわけでお互いに今日も歯を食いしばり職務に励みましょう。

