弊社は不動産の売買が主な業務で、賃貸管理も少し行っています。
今までお付き合いのあるオーナー様と自社の物件とご紹介等のお客様程度。
そんな弊社でも家賃の値上げの話をここ数日で3件聞き、そのうち1件は弊社スタッフが入居するアパート。
そのスタッフは誰もが知る某一流建築メーカーのアパートに入居していますが、どうやら賃貸契約の更新を機に、「物価の高騰を受け家賃を値上げしますと」の手紙が送られてきているようです。
私も自分が仕事をするポジションがあるので、ブログにズバリ書くことは控えますが、家賃の値上げ交渉は受け入れなければいけないのか・・・
大抵の賃貸借契約書条文には「物価の変動があれば家賃は変わります」と書いてあります。
そうは言っても「家賃6万円が来月から10万円です」は通用しないのだろから、あくまで話し合いで決めるものだと思います。
弊社スタッフは家賃85,000が家賃89,000円程度の値上げだったそうですが、そんな手紙を頂き交渉する事もなく、物件の購入を進めており来月には引っ越しをするようです。
4,000円の値上げで入居者に退去される。
アパートに空室が出来れば優良物件でも恐らく3か月以上は空きます。
85,000円×3か月=255,000円。
4,000円の値上げでカバーできるまでかかる期間は・・・63.75か月、約5年と3か月。
本末転倒のような気がしますが、某一流建築メーカーはそんな家賃の計算より、これから新築するアパートの建築費と入居家賃を考えて、既存アパートの値上げを行っていると推察します。
建築受注が本願の某一流メーカーは受注を取るために、利回りの良いシュミレーションを作成する必要があり、家賃設定を高くせざる負えない。
そうすると、既存のアパートも値上げしないと、新築が空室だらけになってしまう。
完全に私の邪推なので検討違いかもしれませんが・・・
借りる側からすると嫌な話しですが、某一流メーカーが群馬県内のアパート家賃の値上げを行ってくれると、群馬県内で不動産を所有する大家殿には良い話。
弊社で所有する物件も数件ありますが、某一流メーカーの家賃が高ければ自分の物件が空室になっても値上げをしなければ、すぐに入居者が見つかるかもしれない。
「賃貸or持ち家論争」に結論は出ませんが、人様の意向が色濃く反映してしまう賃貸では、リスクがあると考えざるを得ない出来事でした。
私は一般的な群馬県民は「持ち家」が良いと思っています。
「賃貸or持ち家論争」で賃貸派の人は大抵年収が高い。
お金があれば何でも選択ができるから議論する必要がない。
それにしても双方合意の上、契約した家賃を一方的な手紙で値上げと言われれば大抵の人は腹が立ちます。
今後どんな展開が待っているか気になりますが、私の予想では値上げした物件は入居が決まらず、元の家賃で募集するようになると思います。
弊社スタッフが退去した部屋がどうなるか見ものです。