
20代の1,000万円と80代の1,000万円
お付き合いのある住宅メーカーの担当者からご相談を頂きました。

「昨年、甘楽町で新築したお客様から、家庭の事情で住宅を売却したいと相談された。住宅ローンが3,000万円程残っており、貯金もない。売却する事は可能か?」
住宅ローンを組んでいる人は、住宅が銀行の担保に入っており、基本は住宅ローンが完済できないと、売却できません。
なので今回のケースだと、残債3,000万円+売却にかかる経費100万円合わせて3,100万円程度で売却しなければなりません。
詳しい場所は聞いていないですが、土地70坪程度の普通の住宅用地に新築をしたようなので、甘楽町の土地相場から考えると、築1年とは言え中古住宅に3,100万円で売却をするのは難しいです。
普通に考えて甘楽町の土地相場が10万円/坪程度
70坪の土地を700万円で購入すれば、注文住宅で自分の好きな間取り、好きな仕様で新築できます。
住宅だけで2,400万円の予算が見れれば結構良い住宅が立てられます。
わざわざ中古住宅に3100万円出す意味がない。
「できません!」で終わったら相談した方もガッカリしてしまうだろうから、私なりの回答。
そのお客様はフラット35の借入で毎月90,000円程度の返済をしているようです。
フラット35の住宅ローンは考え方によっては良い商品ですが、民間の金融機関より借入限度額が高く審査も通りやすい傾向にあります。
なので、無理してフラット35で住宅ローンを組んでしまうケースも多々あり、住宅を購入したのは良いけれど、返済がきつくなってしまう場合もあります。
凄く簡単に・・・
フラット35の今月の金利
10割融資、金利Bプラン 実質年率1.562% 返済期間35年 借入金額3000万円
毎月返済92,769円
群馬銀行 変動金利0.6% 返済期間35年 借入金額3000万円
毎月返済79,208円
※詳しい人は色々ツッコミを入れたくなると思いますが、話を分かりやすくするためなのでご容赦ください。
群馬銀行に借り換えが出来れば毎月13,561円返済額が少なくなる。
住宅ローン控除も加味すれば・・・
13年間控除額で約290万円
290万円÷13年=22.3万円(年間控除額)
22.3万円÷12か月=18,583円(月額控除額)
※住宅ローン控除は年収、扶養などによって控除額が変わります。上記は満額控除を想定。
79,208円-18,583円=60,625円
売却をしてしまい、アパートを借りて家賃を払うのとたいして変わらない金額になってきます。
なので借り換えのご提案をしましたが、相談者は住宅ローン以外にも借入が多数あるようで、現時点では借り換えができない。
車を買ったり、ジェットスキーを買ったり・・・
お手上げです。
相談者はまだ20代中ごろとお若く、浪費がやめられないようです。
タイトルから前振りがだいぶ長くなりました。
堅実にお金を貯める事も良いですが、自分の好きな事に思い切りお金が使えるのも良い事です。
一般的には年を取り80歳を超えるとお金の使い道が無くなります。
旅行も連れて行ってもらえないと行けない、食べ物もそれほど食べられない、着る服はたくさんある。
同じ1,000万円でも20代で手にした1,000万円は無限の可能性があり、価値があります。
お金は何かを行うための権利だから、権利を行使せず銀行預金にしまい込んでいては人生を豊かにできません。
私は気が小さいながらこの商売を始めたので、本来の浪費家から耐え忍んでして倹約家と言う仮の姿をしています。
いったい、いつになれば気にせずお金を使える生活ができるのか・・・

